アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。中東情勢を注視する一方で米原油在庫の増加を消化し、方向感を欠く展開となった。
0100GMT(日本時間午前10時)時点で北海ブレント先物は0.03ドル安の1バレル=90.10ドル、米WTI先物も0.03ドル安の85.36ドル。
中東情勢を巡る懸念を背景に、前日はいずれも約2%上昇していた。
米エネルギー情報局(EIA)の週間統計によると、米原油在庫は前週比140万バレル増加した。アナリスト予想は24万バレル増だった。
シティのアナリストは「中東情勢を巡る不安を背景に市場は引き続き不安定だが、ファンダメンタルズ(基礎的条件)は季節的に予想より弱く、米国の石油需要は驚くほど弱い」と指摘した。