中国の習近平国家主席は18日、中国主導の巨大経済圏構想「一帯一路」の国際会議出席のため北京を訪問中のロシアのプーチン大統領と会談した。プーチン氏の訪中はロシアがウクライナに侵攻した2022年2月下旬以降初めて。会談では、ウクライナ情勢のほか、緊迫するイスラエル・パレスチナ情勢などについても意見交換するとみられる。
イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスの戦闘については中露とも、イスラエルへの全面的な支持を表明している米国などとは一線を画しており、今回の訪中で中露首脳がどのような発信をするか注目が集まる。 プーチン氏にとっては、今回の訪中はウクライナ侵攻に絡んで国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出て以来、旧ソ連圏以外では初の外遊となった。 ロシアによるウクライナ侵攻以降、中国は「中立姿勢」を建前としてきたが、プーチン氏を北京で厚遇することで、習氏のロシア寄りの姿勢がより一層、明確になったと言えそうだ。